最近増えてきた自動車の純正HIDの規格の違いについて説明したい。
一般品として出回っているのは、
D2 と D4 という規格。このふたつの大きな違いは、バルブに供給される
「電圧」の違い。D2は、D4の約2倍の80V以上の電圧がかかる。
このふたつの違いは、このことが最も顕著な違いである。
このふたつには互換性がないことがわかる。
次にこのD2及びD4が持つ取り付け台座の形状の違いについて。
まずは、比較表から・・
![Hid Hid](http://sasagurikaido.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/10/17/hid.jpg)
それぞに「R」「C」「S」という規格がある。
純正交換用HID D2とD4タイプには、実は2種類の形状がある。
–「R」タイプ–
レンズケース内の形状が「リフレクター」タイプがこちらの「R」となる。
D2R D4Rがそうだ。次に紹介する「S」よりもレンズケースそのものが大きい。
光の拡散を「反射板(リフレクター)」によって行うもの。オートバイもこれだ。
指向性が強くなく、広範囲に照射しようとガンバルので、リフレクターの下部
(上向き方向)部分に光が当たると当然上向きに照射してしまい近所迷惑なこ
とになりかねない。そのためには、ガラス管の下部を隠す必要がある。
そのために「遮光板」というものが塗りつけられている。
–「S」タイプ–
レンズが「プロジェクター」用のバルブのことである。
一般的に「リフレクター」タイプよりもケース内が小さく狭い。
理由はリフレクターが付いていないためで、レンズの形状によって拡散する
ようになっている。レンズそのものに「指向性」があり、ムダな拡散をしない
ようになっているため、「グレア」が出にくい。
それに比べて、「リフレクター」タイプは、出来る限り拡散しようとするので
グレアが出やすい。そのためには、バルブのガラス管にリフレクターの
下部に照射しないように「遮光板」が塗りこんであるものが適切である。
この二つには、互換性がない。そこで考えられたのが「C」タイプだ。
D2C D4Cがそれである。この「C」タイプのガラス管には、「遮光板」が
塗られていない。よって、「リフレクター」タイプの車両には不向きになる
と言える。「C」は、「S」には使えるが、「R」には使わないほうがよい。
では、「C」タイプのバルブの形状は、どうなっているのか・・
左から、「R」「C」「S」の順。
![Hid1 Hid1](http://sasagurikaido.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/10/17/hid1.jpg)
台座に切ってあるツメの位置が「R」と「S」では逆なのだが、「C」には
その両方が切ってあるので、「R」「S」ともに装着できることになる。
ショップなどの在庫負担を考えると、「C」だけを在庫する方が負担が1/2
で済む。「R」でも「S」でも付けられるから。
ただし、「遮光板」のことを考えると、やはりここは、「R」の車両には「R」
のバルブを取り付けてあげたいものだ。
もっとも、「対向車がまぶしかろうが、なんだろうが自分にとって明るけれ
ばそれでいい」という人には、「R」車両に「C」を付けてもいいのかもしれな
いが・・
純正のHIDのケルビン数は、だいたい4000~5000ケルビンの間なので
ややアンバー色よりなので、どうしても「白色」にしたいのであれば、6000
ケルビンのものに交換するしかない。バラストは、そのまま使用で
きるメリットがあるのでさほど予算も心配せず、「白色」が手に入る。
上記のことを念頭において、交換を考えて欲しいものだ。
まず手始めに自分の車の純正HIDは、D2かD4か・・RかSかを調べよう。
調べる方法は、検索で「小糸製作所 市販品情報」で検索し、車種別電
球適合表の中から自分の車を探し出せばヘッドライトやフォグランプの
形状が調べられる。
自分の車の「型式」と「年式」ぐらいは知っているよね??わからない時は、
「車検証」を見てみよう!!
ちなみにややブルーがかった光が好みなら、6000kではなく8000k辺りに
するといい。最も、車検に通るかどうかは分からないけれど・・
是非、純正HIDに乗っている人は、バルブ(バーナー)の交換を考えてみて
欲しい。やや黄色っぽい灯りから、「真っ白」な世界を味わってみて欲しい
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