今日はパレットの車検
コースに並んだら同一性の確認
まず最初に行われるのが、検査コース入口での同一性の確認です。
検査員と呼ばれる職員が近づいて来ましたら、ボンネットを開けて車検証を含む書類を提出します。車両に打刻されている車台番号とエンジンに打刻されている原動機型式から、提出した書類と車両が同一であるかの確認が行われます。
その他の同一性の確認(車検証記載の内容から変更や改造が行われていないか)については、2の外廻り検査内で行われます。
続いて外廻り検査
続けて検査員の指示により、外廻り検査を行います。
通常、車両の前方から、ヘッドライトをスモール → 全光と順番に点灯させ、ハイビーム・ロービームの切り替え、さらにウインカーを左右順番に点灯させます。ウォッシャー、ワイパーの作動、クラクションの検査もここで行います。
検査員は前方を確認後、車両の後方へ移動しましたら、テールランプの点灯、ブレーキを踏みブレーキランプの点灯、ギアをリバースへ入れバックランプの点灯を行います。また、再度ウインカーを左右順番に点灯させ、最後にハザードランプを点灯させます。
外廻り検査、同一性の確認に問題がなければ、軽自動車検査票に外廻り検査合格の押印がされます。
排気ガス検査
コースに入ってまず最初に行うのが、排気ガスの検査です。
記録器の横に設置されている、排出ガス検査機器から伸びているプローブを排気管(マフラーの出口)に差し込みます。
こちらでは、排気ガスに含まれる、CO(一酸化炭素)と、HC(炭化水素)の濃度を測定しています。
前方の電光表示機に「○」が表示されれば合格です。プローブを抜き出し、元の位置へ戻します。
記録を終えると、続いてサイドスリップ検査と呼ばれる、前輪タイヤの横滑り量を測定します。
横滑り量とは、ホイール・アライメントに関わる項目で、調整が行われていないとタイヤの偏磨耗(片減り)や直進安定性に支障をきたします。
検査方法は、検査コースのラインにタイヤを合わせ、ゆっくりと写真の鉄板の上を走行します。この時ハンドルを切ると正確に測定ができませんので、ハンドルは切らず真っ直ぐに前進して下さい。
鉄板の上を通過して、前方の電光表示機に「○」が表示されれば合格です。
スピードメータ検査
サイドスリップ検査を終えたら一旦停止線で止まり、前方の電光表示機に「四輪をテスタに乗せる」と表示されるまで待機します。
表示がされたらラインに合わせゆっくりと前進し、4輪をテスタ(ローラー)の上に乗せます。
前方の電光表示機に「40キロでパッシング」と表示されたら、ゆっくりとスピードを上げていって下さい。この時、ハンドルは真っ直ぐしっかりと握っておいて下さい。ハンドルから手を離すと、車両がテスタから飛び出し、大きな事故に繋がる危険があります。
スピードメータが40キロを指したら、パッシングを行って下さい。基準範囲の誤差であれば「○」が表示されます。
ヘッドライト検査
スピードメータ検査を終えると、続けてその場でヘッドライト検査に移行します。
電光表示機に指示に従い、ギアをニュートラル、サイドブレーキを引き、ヘッドライトをロービームで点灯させて下さい。
前方の左右からヘッドライトテスタが現れ、ヘッドライトの光量・光軸の測定を開始します。基準範囲内であれば「○」が表示されます。
ブレーキ検査
ヘッドライト検査を終えると、続けてその場でブレーキ検査に移行します。
ギアはニュートラルのままで、サイドブレーキは解除して下さい。テスタが沈み、ブレーキの検査が開始されます。ブレーキを踏むタイミングは、前方の電光表示機に従って下さい。
前後のブレーキと駐車ブレーキの測定後、前方の電光表示機に「○」が表示されれば合格です。
一通り検査が終わったらゆっくりラインに沿って前進させ、検査機器の停止位置にタイヤの前輪を乗せ、
ギアをパーキング、サイドブレーキを引きエンジンを切ります。
検査機器が上昇し検査が始まったら、検査員の指示に従い、ハンドルを左右に切ったりブレーキを踏んだりといった操作を行って下さい。
保安基準に適していない不具合などがあった場合は、検査員から指摘を受けます。
検査が終了し、全ての検査で問題がなければ、軽自動車検査票の右下に合格印が押されます。
すべての検査に合格したら新しい車検証をもらって無事終了(^^♪
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